2007年3月16日金曜日

新ブランド「COOG」を立ち上げます

筑波大学眼科のOCTグループ、東京医科大学眼科のOCTグループといっしょに新ブランドを立ち上げることになりました。新しいブランド名は Computational Optics and Ophthalmology Group。略してCOOG (シー・ダブルオー・ジー)です。今後、COGからの眼科に関する研究発表は従来のブランドCOGとCOOGの二重所属で行われることになります。

大学の研究室では往々にして教授の名前がブランド名として使われます。誰々研究室、と。でも、そういうブランドって、教授が引退したら終わりなんですね。そして、個人名=ブランドという状態が続く限り、そのブランドは個人の、そして、個人の所属している組織のスケールを超えられないのではないかと思うわけです。

日本の大学の研究組織とアメリカのそれとを比較して気づくことがあります。日本では一個一個の組織の規模が小さいのです。じゃあ、この組織規模という壁を越えるにはどうすればいいのか?それに対して、僕が考えたことが「ブランドと個人、さらにはブランドと大学、を分離することで、教授という個人、大学という小組織を超えた、より大きな研究組織を作ることができるのではないか」と、いうことです。そして、それが、僕がCOGを立ち上げた最初のきっかけでもあります。周りがCOEという、国の政策の下の組織としての箱物行政を推進する中、COGは僕が組織の中身にこだわり続けた上での、僕なりの回答の一つでもあります。

そんなCOGも、歴史的な役目を終えようとしています。呉の孫家も、孫堅、孫策、孫権と代を重ねながら前に進みました。眼科に関する部分では、COGはその役割をCOOGに渡していこうと思います。そして、それは、研究組織の中身が、COGでは受け入れられないほど成長していったということだと思います。

願わくば、COOGが、僕が働きたくてやまないような、勢いと楽しさにあふれた実のある組織にんならんことを。そしていつか、COOGもその歴史的な役割を終え、より大きな魅力的なグループのできることを。

Joschi

0 件のコメント: