2007年5月22日火曜日

猫の皿洗い

最近、ちょっと真面目な話題が多かったので、久々にどうでもいい話。

僕は現在猫と二人暮らししています。。同居猫は先日、このブログでシロ猫との浮気を暴露された「きちぢ」です。そのきちぢ、最近その浮気を反省しているようで、だいぶ素行を改めだしました。その証拠に、この猫、ついに僕の留守中に家事をするようになったのです!

話はすこし戻ります。最近おなかの周りの贅肉の気になりだした僕(32歳独身)は、仕事帰りに「高機能体重計」を買ってきました。あの、ほら、足のところに金属の板みたいのがついてて、さらに、グリップ握って、体脂肪率とか骨格筋率とか測定できる体重計です。土浦のイトーヨーカドーで体重計を購入した僕は、お年玉でゲームを買ってきた小学生よろしく、体重計の箱を抱えて嬉々として帰宅しました。そして、おもむろに体重計を箱から出すと颯爽とグリップを握り、自らの体重と体脂肪率を測定したのです。

体重 63 Kg、体脂肪率 22.5%。やや肥満。ショックです。かつては体脂肪率 12% を誇ったわが肉体も、いまやただのおっさんです。しかも、さらにそれに追い打ちをかけるように、僕はある表示に気付きました。「体年齢37歳」。体年齢。その字面から想像するに、「体の年齢」なのでしょう。やっぱり。よりはっきり言えば、自分の体がどれぐらい年をとってるかということなのでしょう。つまり、まあ、なんというか、その、あまり認めたくはないですが、僕の体は37歳なみと、そういうことなのでしょう。安野嘉晃(32歳独身、体年齢37歳)。と、言うことですね。普通にしょげます。

一念発起した私はダイエット+健康的な食生活を決意しました。まず、毎日の晩酌を止めることにしました。これはいまのところ、5日間続いています。知人たちにアル中あつかいされる安野のことですから、これだけでも大したものです。そしてさらに、今回の健康生活のもう一つの柱として「朝食」を据えたのです。

今の生活、まあ、エンジニアの人はわかると思いますが、帰りが遅いです。そして、帰宅してから食事をとっていると、まあ、晩飯食べ終わるのが12時過ぎとか、そういう風に平気でなるわけです。で、今まではそんな状態で酒を飲み、そのまま寝たりするわけですから、朝飯なんて食べる気にはならなかったわけです。朝は胃袋動いてないですから。こんな食生活が健康的であるわけがありません。そこで、こう決めました。晩飯は軽くつまむ程度にして、朝飯を食おうと。この生活、やりはじめて見ると(あたりまえですが)かなり体調がよくなります。いままでサプリメントだ納豆だといろいろ健康に気を使ってみましたが、なんというか、そういう問題ではなかったんですね。結局、食生活の根本がまちがっていたわけです。


で、この朝食、最初のうちはパンとか食べてみたんですが、どうも寝ぼけまなこでパンをモソモソやると、のどが渇いて食べにくいんですね。そこで、小学生だったころを思い出し、コーンフレークを買ってきました。で、当然そこに牛乳をかけて食べるわけです。これ、(あたりまえですが)うまいですね。朝っぱらから喉を通る冷たい牛乳とフレークの歯ごたえが最高です。37歳独身の体にしみわたります。ああ、僕は健康になっていっている、という根拠のない幻想につつまれます。そんなすがすがしい気分なわけですが、所詮は37歳独身、食べ終わると後片付けとかはせずに、お皿をそのままにして毎日職場に出かけていくわけです。

そんな生活を始めて数日たったころ、ふと、あることに気付きました。帰宅して、畳の上に置きっぱなしになってあるフレークのお皿を見ると、なんか、ピカピカになっているのです。まるで誰かが洗ってくれたみたいに。僕は勿論洗っていませんし、僕以外の人間はこの家には入っていないはずです。ふとそばを見ると、猫のきちぢが幸せそうにニコニコこちらを見ています。その時僕はすべてを悟りました。きちぢ!君が皿を洗ってくれたんだね?「にゃー」それを肯定するようにきちぢは小さく鳴きました。

きちぢと暮らし始めて11年、いままで僕が一方的に養うだけで、掃除も洗濯もまったくしてくれなかったきちぢ、そんなきちぢがついに皿洗いをしてくれるようになったのです。ありがとう、きちぢ。なんだか、また一段ときちぢとの距離が近くなった気がしました。きちぢは僕の自慢の猫です。

でも、未だに解決できていない疑問もあります。どうしてきちぢは洗ったさらをわざわざまた畳の上にもどしたのでしょうか?どうしてコーンフレークの皿の横の湯呑は洗ってくれなかったのでしょうか?いや、なにより、それ以後もきちぢが牛乳をかけたコーンフレークの皿「だけ」を洗ってくれるのはなぜでしょうか?

この疑問の解けないうちは、きちぢの洗ってくれた皿も、自分で二度洗いしてから使うようにしています。

Joschi

0 件のコメント: