2007年2月22日木曜日

ホン君故郷に帰る

今日、ホン君が韓国へと帰国しました。つくばエクスプレス開通して3日目の、できたての「つくば駅前」に、山成君と二人で、ホン君を迎えに行ったのが、つい先月のことのようです。

ホン君がCOGにやってきて一週間ほどして、みんなで京都・徳島に出張しました。その途中、明石で一泊しました。台風が来る直前の、人気のない明石の町で、みんなで明石焼を食べに行きました。明石焼き屋のおばちゃんは、ホン君を見て、その当時はやっていた韓国ドラマの俳優さんの話をしていました。ホン君、日本語なんてまだわからないのに。そして、ふとまじめな顔になると、おばちゃんは僕に通訳をたのんだのです。「日本と韓国は、仲が悪い国だけど、おばちゃんは、韓国の人と日本の人は、いっしょやと思う。絶対仲良くなれると思う。」そんなおばちゃんのとめどない話を、とてもうれしそうに黙って聞いていたホン君の顔を覚えています。

あれから一年半、同じことの繰り返しでした。ホン君は黙々と努力して、僕はホン君の出す研究結果に喜んだりダメ出ししたり。そんな繰り返しの中で、やっぱり一歩ずつ、先に進んでいたようです。今日の帰国の前日の夜まで、ホン君は自分の仕事にまじめに取り組んでいました。昨夜彼が完成させて投稿した論文。僕は納得しています。

ホン君と出会うまで、僕は韓国、そして韓国人に対して特にこれといった印象は持っていませんでした。むしろ、「日本と韓国がなかよくなることはないだろう」くらいに思っていました。なにせ、その頃、日本と韓国、国どうしの仲は相当悪かったですから。でも、今は、韓国そして韓国の人たちのことを尊敬しています。それは、韓国がホン君の祖国であり、韓国の人たちがホン君と同じ国のひとたちだからです。

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